STEP14. 納品・公開
無料オファーの公開には主に
「制作会社がサポートの一環として納品・公開まで行う」と
「制作会社から納品されたデータを依頼主が自ら公開する」
の2種類があります。
それに付随するデザインデータや更新マニュアル、ガイドラインなどの
有無も確認しておくことが必要です。
1.デザインの作業データは基本的に納品されない
基本的にデザインデータを納品物とする制作会社はゼロだと思ってください。
制作会社が納品するのはフォトショップやイラストレーターで作った完成品(アウトライン化されたJPGやPNG)であって、作業データ(フォトショップであればPSDデータ、イラストレーターならaiデータなど)は納品されません。
デザイナーにとって技術は命ですし、著作権の問題もありますので
PSDデータまで欲しい場合は、作業データの買取となります。
納品後に「買い取りたい」と申し出ても断られるケースもありますので、
契約時に取り決めておくことをオススメします。
ただ、作業データは高額ですので改変・流用する機会があるかを
検討した上で決めましょう。
2.マニュアルやガイドラインは必要かどうかも考える
制作会社によってはデータと共にマニュアルやガイドラインといった、
いわば説明書を一緒に納品してくれます。
これには企業ごとに項目が異なりますが、
操作方法、コーディングのルールや仕様が記載されているのが一般的です。
HTMLやCSSなどの知識がある方には必要ないかもしれませんが、
何かトラブルが起こった時などのために保管しておくべきです。
また、企業のマニュアルやガイドラインを読むのは、
WEBリテラシーを高める勉強にもなります。
3.公開したら最初のお客さんは自分であるべき
無料オファーを公開したら、一息つきたいところですが
そのままサイトを上から下までいじってみましょう。
いわゆるデバッグ操作というやつです。
ブラウザのサイズを小さくしてみる
無記入のまま送信・登録ボタンを押してみる
登録完了画面から戻るボタンで戻って再送信を試みる
――などを試してみましょう。
お客さんは多種多様です。
きっと、あなたが想像しないようなサイトの使い方をするかもしれません。
自分がトラブルメーカーとなって、サイトが正しく使えるかどうかを最初に確認してください。
4.月末や運営レポートはあると心強いが自分で計測する
制作会社の中には、公開から数か月間は
・アクセス数
・PV(ページビュー)
・滞在時間
・直帰率
・どんなキーワードで検索して訪問されたか
・どのリンクから飛んできたか――等を
レポートで提出するアフターフォロー・サービスを行っているところもあります
信頼できる、もしくは技術的に難しければ
依頼するのも一つの方法です。
水増しして報告する悪質な企業もあるので、
自分の無料オファーは自分で管理・運営した方が確実に動向を
把握できるので、安心です。