読みやすさで読者をひきつける
ネットサーフィンをしていると、
画面いっぱいに文字を詰め込んだWEBページに出会うことがあると思います。
そういったページは、見た目が悪い上に
テキストを読み進めるのも苦労します。
人によっては「コンテンツSEOをするために、文字量を増やした」という人もいますが
「文字量=コンテンツSEO」ではありません。
コンテンツSEOとは、ユーザビリティやホスピタリティを保持した上での
WEBライティングでなくてはいけません。
今回は、WEBページのユーザビリティを向上させるために
見やすいWEBページの作り方について、ご紹介します。
1.人の目は横に弱い。横スクロールはユーザビリティを低下させる
人間の目は縦の動きには強いのですが、横の動きにはそれほど強くありません。
長時間、視線を横に移動し続けていると疲労感が増し、集中力も途切れやすくなります。
当然、ページの離脱率は大幅に跳ね上がります。 ページの離脱率はSEOにも影響してくるので横移動よりも
縦移動を意識したページ構成にしましょう。
2.行の文字数は最大で40文字程度に収める
テキスト量が多くなるのを悪いとは言いませんが、
ブラウザの端から端まで文字が流れるサイトは宜しくありません。
WEBサイトの責任者やデザイナーと相談して、ある程度の文字数でテキストが折り返すようなページレイアウトにして、
1行あたりのテキストをコンパクトに抑える必要があります。
改行の仕方で文章の意味あい等が変わってくる場合は仕方ありませんが、
基本的にはブラウザの大きさが影響して文字送りするようなページ構成は避けるべきでしょう。
3.ユーザーにとって快適なテキストとなるように配慮する
一般的に読みやすい文字数は、1行あたり35~45文字前後と言われており、個人的には「短くて25文字、長くて55文字」が許容範囲だと思います。
これは、あくまでも目安なので実際に表示した時に違和感がなければ大丈夫ですし、
「短すぎる」「長すぎる」となれば、あとから調整すれば良いだけです。
4.画数の多い漢字は優しくない
檸檬(レモン)や薔薇(バラ)といった、画数が多い漢字はユーザーに不親切です。
サイト訪問者の中には「スクロールの手間を省きたい」「一度に表示される情報量を多くしたい」という理由で、
Webブラウザのテキスト表示サイズを小さく設定している方がいます。
丁寧なWebライティングを心がけるのであれば、
テキストサイズを小さく設定している方でも解るような変換を心がけましょう。
5.PCに頼った、難しい漢字も避ける
さきほどの檸檬(レモン)や薔薇(バラ)と似た話ですが、難しい漢字を使うのもNGです。
難読漢字を使うと読み難さを増長させるし、文章の内容を誤解させる可能性も出てきます。
できる限り、義務教育で習った漢字だけで済ませるのがベストです。
もし、難しい漢字を使うことで“頭の良さをアピールできる”と思っている方がいるとしたらそれは大間違いです。
パソコンを使った執筆作業は、どんなに難しい漢字でも変換キーを押すだけで済んでしまうので、
只々わかりづらい文章を書いている事実しかありません。
また、医療業界では褥瘡(じょくそう/じゅくそう:寝たきりになった場合などに、身体の一部が血行不全となり組織が壊死すること)、
法律業界では漏洩(ろうえい:秘密が知られたくない人に伝わること)という単語が当たり前に使われます。
しかし、一般生活者には馴染みのある言葉とは言えません。
エンドユーザーがターゲットの場合、専門用語などの使用は控える方が良いでしょう。
WEBページは、とにかく「わかりやすく」する
様々な作り方、見せ方があると思いますが、一番大切なことは「伝えること」です。
閲覧者やユーザーにとって「情報が正確に伝わる」ことを第一に設計・制作しましょう。