三山純のWEBライフ!

機能性食品について調べてみた

三山純が調べてみた

東洋発酵(愛知県大府市)はこのほど、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成(平成16~18年度)を受けて、抗肥満作用物質フィトステノン「ユニフェス」(商品名)の新しい発酵による製造方法を開発し、本格的な市場開拓に乗り出した。ユニフェスは、植物ステロールを独自技術により発酵して得られた成分。健康機能として内臓脂肪を有意に低下させ、肥満を解消することが期待できる。今後、同社では抗メタボリック訴求の商品に向けて積極的なアプローチを進めていく考えだ。
新しい機能性素材「ユニフェス」は植物ステロールを、バイオテクノロジーを駆使して独自技術で発酵・反応させて、有効成分フィトステノンの含有量を高めたもの。その発酵方法は有機溶媒層と菌の培養層の2層式を利用し、水に溶けにくい植物ステロールを反応させて培養していく方法で、非常に高度な製法で、この発酵法にNEDOの助成を受けていた。
フィトステノンの内臓脂肪を低下させるメカニズムとしては、脂肪代謝を促進するβ酸化の亢進と脂肪酸合成抑制カイロミクロンによる脂質の運搬を阻害する作用がある。
体重増加抑制試験ではユニフィスを0・5%添加した高脂肪食で飼育したマウスは、ユニフェス無添加高脂肪食群に比べて有意な体重の増加抑制がみられ、その傾向は投与早期から観察されていたという。また、体脂肪減少効果をみると、ユニフェスを0・5%添加した高脂肪食のマウスは8週間後の内臓脂肪および皮下脂肪の重量はユニフェス無添加高脂肪食群に比べて有意に減少した。要するに、フィトステノンには前述したような脂肪代謝を促進する働き(β酸化亢進作用)と、脂肪合成を抑制する働きの2つ働きを持っていることがわかっている。
植物ステロールはコレステロール低減等の生理機能が明らかにされ、すでにトクホを取得したマヨネーズ用製品などが商品化され好評裡に販売されている。発酵物のフィトステノンは油と馴染みやすく、脂質と一緒に摂取することにより、期待される効果が得られるというから、今後、市場が広がっている抗メタボリック訴求分野で、新素材「ユニフェス」(フィトステノン)の市場開拓に注力し、採用されるような商品企画に訴求していく。

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メイトーファインフーズ(営業部、東京都中央区)は、ケフィアグレーンを使用したケフィア発酵製品群の拡販に力を入れる。ケフィアはここ最近、その免疫賦活効果や抗ストレス効果などが再び注目を集めており、健康・機能性食品分野にも裾野が広がりつつある。同社ではケフィアを使った殺菌タイプのヨーグルトベースのほか、ケフィアの機能性を生かせる呈味ベース、フリーズドライパウダー、加糖乳清発酵液など、用途に合わせて選べる各種ケフィア素材を取り揃えており、健食素材向けにもアピールを図っていく。
 コーカサス地方が発祥とされるケフィアは、乳酸菌や酵母からなる共生体「ケフィアグレーン」をスターターに用いる複合発酵乳。かつては「ヨーグルトきのこ」として一世を風靡したケフィアは、多様な乳酸菌・酵母群が数㎜~数㎝の粒状の菌叢を形成している。ケフィアの健康機能については古くから多くの研究が行われているが、腸内環境の改善、抗腫瘍効果、免疫賦活、抗血栓作用などが知られている。同社による実験では、ケフィア菌が産生する多糖体(KGP)がマクロファージを活性化させることで、抗腫瘍効果・抗血栓効果が得られることが確かめられている。またラットを用いたストレス実験に
おいて、ケフィアを投与した群のストレス負荷後の免疫担当細胞の減少率は、コントロール群に比べ少なく、回復も早かったことから、生体防御機能を低下させるストレスに対しても効果があることが分かっている。ほかにも血圧や中性脂肪など生活習慣病の症状の改善、アトピーや花粉症の緩和、肩こりや疲れの軽減などが報告されており、ストレスの多い現代人にとって注目の素材である。
 同社では、飲料やデザートにケフィアの風味を付与する殺菌タイプの「メイトーケフィアベース」、清澄ろ過タイプの「加糖乳清発酵液」、ケフィアベースを凍結乾燥させ、粉状に仕上げた「ケフィアFDパウダー」など各種ケフィア素材をラインアップ。乳酸菌飲料、ヨーグルトタイプのデザートや冷菓などのほか、機能性食品の原料としても応用できる製品として、幅広い用途に積極的に展開していく意向だ。

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 ニュージーランドのスピアーズ・ニュートリショナルズ社は、ミルクプロテイン原料の乳化技術を開発し、オメガ3乳濁液「ハイロード100オメガ3エマルジョン」の日本進出を進めている。同品は3年前からマッセイ大学とリデットセンターの共同研究により開発され、食品や飲料に多量のEPA・DHAを添加できる乳濁液として特許取得済みの製品である。今年7月には工場が設立し本格稼働がスタートした。
 0.4ミクロンのマイクロカプセルに入れた魚油は臭いや味の問題を解決し、脂肪酸の酸化リスクを軽減する。牛乳、アイスクリーム、ヨーグルト、菓子類、スープ等のほかベーカリーへの使用が可能であり、現在オレンジジュースへの添加品を開発中だ。加熱の際酸化が進まないため、ベーカリーほか加熱食品への活用が期待される。食品100g中60㎎の添加ができ、食品によってさらに添加量は調節できる(1食中30~1000㎎添加可能)。同品は液体タイプで牛乳と同等の粘性を持つ。
 DHA・EPAの含有量は使用する魚によって異なり、標準はDHA28.8%、EPA2.9%品。魚の組み合わせによってDHA60%まで調整が可能だ。現在は輸入魚を用いており、ヨーロッパの鮪やホキなどの魚油を使用。今後は他の海域の魚のDHA含有率も調べ、使用を積極的に進める構え。生産能力は数千t単位で対応ができ、安全性・衛生面はオーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)およびニュージーランド食品安全局(NZFSA)の動物性製品基準に適合する。また、同品では機能性の研究も進められており、基礎データとしてIBS(過敏性腸症候群)への作用が報告されている。
 同マイクロカプセルは酸化され易いものへの応用が効き、魚油以外への利用も今後開発していく方針だ。

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 名古屋大学大学院生命農学研究科の大澤俊彦教授らが進めている科学技術振興機構(JST)のプロジェクト研究「アゾポリマーを利用した『抗体チップ』の作製と食品機能評価への応用開発」が、実用化へ向けて大きく前進。バイオマーカーによる簡易な食品・素材の機能評価に基づき、科学的根拠に裏付けられた情報提供を目標とする「抗体チップによる分析研究会」がこのほど発足し、先月末に東京で公開セミナーを開いた。
 研究会は大澤教授を世話人として、京都府立医科大学大学院の吉川敏一教授、東京海洋大学大学院の矢澤一良教授、帝京大学医学部の堀江重郎教授を顧問に据え、事務局をアールアンドディーサポートグループのRDウェルネス(東京都文京区、℡03・5689・5441)に置いている。
 セミナーでは、吉川敏一教授が「予防医学におけるバイオマーカー測定の意義」と題して講演。少子高齢社会時代の到来で国民医療費が高騰しており、早期発見・治療より予防医学が重要になってきた。米国ではNIH(国立衛生研究所)を中心に巨大なバックアップ体制の下に研究が進められている。これまで医学の側では食品研究者をライバル視してきたが、これからは相互乗り入れが大切である。大澤・吉川組で、バイオマーカーを開発し、ヒトでの評価系の確立を目指し、食品と運動をベースに、病気になる人を減らすよう尽くしたい。現在、医者は病気になった人を診断・治療するのが仕事だが、今後は痛みを持たない人を作ることを基本的な仕事にしていかなければならないと述べ、自著「ヘルシーエイジングのすすめ」の内容を紹介し、バイオマーカーの重要性と、具体的な測定系の研究開発の現状にふれた。
 大澤俊彦教授は「抗体チップによる食品機能性評価の可能性」について講演し、これまでの研究経過(本紙06・11・15康壇など参照)にふれた後、メタボリックシンドロームを標的とする測定マーカーについて開発中のものも含めて、詳細に解説した。
 この後、RDグループの新体制について、大澤裕樹・RDウェルネス代表取締役が説明。同グループは、食と健康分野に特化した人材派遣と、栄養情報担当者(NR)育成に向けた食品・バイオ教育に加え、RDウェルネスの設立によって研究・評価支援事業に乗り出し、3本の柱で事業を推進していくなどと述べた。新会社は機能性食品における評価、試験受託(非臨床・臨床)、疫学介入試験などを行う。また、研究会は産官学の連携により、モノクローナル抗体を用いた「抗体チップ」だけでなく、米国ですでに多くの食品・飲料で表示に使われている抗酸化試験法(ORAC法、既報のように日本では同法を改良した新手法を開発中)も含め、測定が可能となった機器を用いて、食品機能性評価を効率よく、効果的に研究評価できる体制の確立を目指す。事務局は、研究プロジェクトの分析・評価進捗管理・特許、意匠、契約管理などの実務を担当する。実際の試験・分析業務も行うため、同社内にラボを開設する。

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ホールディングス(東京都中央区)のフロンティア技術研究所(横浜市金沢区)はブナハリ茸の抗酸化作用について、培養細胞や動物(マウス)を用いた試験で確認した。同研究所は、既にブナハリ茸の血圧を適正に保つ作用について確認しているが、今回は抗酸化作用についての新たな可能性が認められたことから引き続き研究を継続することにした。
ブナハリ茸は、主に東北地方のブナの森に自生している食用きのこで、人工栽培が困難といわれている。同社はビールの仕込み粕の有効利用に関する研究の一環として、世界で初めてブナハリ茸の菌床栽培に成功し特許を取得した。また、ブナハリ茸の生理作用や機能性についての研究を行い、03年には動物試験とヒト試験による血圧に対する作用を確認している。今回、ブナハリ茸の新たな可能性として抗酸化作用に着目し、培養細胞や動物(マウス)を用いた試験により、抗酸化・解毒作用に関連するたん白質「Nrf2」活性化作用および抗酸化・解毒関連酵素の発現上昇作用について研究した。
実験では、マウスの肝由来の培養細胞にブナハリ茸から抽出したエキスを添加し、抗酸化・解毒酵素の1つであり、活性化されたNrf2によって発現が上昇するキノンレダクターゼの発現量を測定したところ、何も添加しなかったものと比較してブナハリ茸を加えた培養細胞でのキノンレダクターゼの発現量上昇が認められた。この結果から、ブナハリ茸エキス中に酸化ストレスに起因する障害を抑制する作用があるものと想定し、酸化ストレスを与えた培養細胞での細胞生存率を測定したところ、ブナハリ茸エキスを添加した培養細胞の生存率が高いことが判明した。
さらに、これらの作用がブナハリ茸のNrf2の活性化を介して起こっているかについての検証としてブナハリ茸エキスのNrf2活性化作用をレポーターアッセイによる蛍光強度によって評価したところ、ブナハリ茸エキスを添加した細胞では、何も添加しなかった細胞と比べて蛍光強度が増加した。また、培養細胞で認められたブナハリ茸の作用が、経口摂取した際に生体内で認められるかどうかについて動物(マウス)で評価したところ、ブナハリ茸エキスを摂取したマウスに抗酸化・解毒関連酵素の発現量の上昇が見られた。このことから、ブナハリ茸エキスは生体内にてNrf2を活性化することが示唆されると結論付けた。

トンカットアリが好調
「メタボリック」の商品に採用

マレーシアファイテスBT

 マレーシアのバイオ企業、ファイテスバイオテック社(日本販売元・都留:川崎市麻生区)が供給するトンカットアリ「FDトンカットアリエキス末-TR」が、メタボリック(東京都渋谷区)から新発売された栄養補助食品「トンカットアリ皇帝倫【虎】」(300㎎×200粒、オープン価格)に採用され、取り扱いが本格化している。
 「FDトンカットアリエキス末-TR」は、重量比濃度100倍を保証する天然・高純度がセールスポイントの粉末製品である。抗腫瘍活性が期待されている有効成分「ユーリコマノン」を1・33%含有する高付加価値の機能性食品素材として脚光を浴びている。
 今回、採用が決まった「トンカットアリ皇帝倫【虎】」では、1日の商品所要量(3g)当たり150㎎のトンカットアリエキス末が配合されている。最終製品ではマカエキスやスッポン粉末、冬虫夏草末やL-アルギニン、亜鉛やセレンなどを同時に配合することで、相乗的な作用が期待できる商品として展開を進められている。
トンカットアリは、マレー半島を中心にインドシナ、ボルネオ、スマトラ地域にわたる東南アジアに原生するニガキ科の灌木で、マレーシアでは政府を挙げての有力輸出素材に位置づけられている。日本では都留のほか、東洋新薬やアダプトゲン製薬などが原料輸入を積極展開。男性強壮目的のサプリメントのほか、免疫力の向上、血液循環の促進や疲労回復など食品として認められている根部の機能を活かした商品提案が進められている。

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 キユーピー(東京都渋谷区)はこのほど、在宅でたん白・エネルギーなどの栄養調整が必要な方のための医療食サイト「キユーピー・ジャネフ美味元気レシピ」(http://www.qp-janef.jp)を開設した。低たん白レシピ&成分計算コーナーなどがあり、難易度の高い栄養管理が可能だ。

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 フランス海岸松樹皮から抽出されるエキスであるピクノジェノールの研究が積極的に行われており、注目を集めている。最近では、美容効果が脚光を浴びているが、ピクノジェノールの多様な健康機能を証明する研究発表会がアジアで行われた。
 ピクノジェノールの最新研究発表会のアジア地区ミーティングが、6月7日~10日までインドネシアのバリ島で開催された。アジア地区のピクノジェノールを取り扱うサプライヤーやメーカーの担当者、各分野の研究者や医師らが参加、アジアを中心に13ヵ国から93人が集まった。
日本からは、山本直樹国立感染症研究所エイズ研究センター長が「インビトロにおけるピクノジェノールのウイルス増殖抑制効果」を、梅本俊夫神奈川歯科大学長が「歯周病菌に対するピクノジェノールの抗菌効果」をそれぞれ研究発表した。山本氏は、SARSコロナウイルスやHIV、インフルエンザA型ウイルス、ロタウイルスなどのウイルス性感染症について、ウイルス複製には酸化ストレスの誘導が不可欠のプロセスであることから、ウイルス感染細胞内の活性酸素種を除去すれば、ウイルスの生成を軽減・抑制できると考え、細胞内の抗酸化因子を誘導する物質を調べた。結果、ピクノジェノールは前述のウイルス種類の増殖を細胞を損傷することなく抑制した。今後、HIVやC型肝炎ウイルスを含む様々なウイルス性疾患に対して、ピクノジェノールを予防的に使用できる新たな可能性を示唆した。
一方、梅本氏は、虫歯の原因となるミュースタンス連鎖球菌や成人性歯周炎の原因菌など8種類の口腔細菌に対するピクノジェノールの抗菌作用を研究した。結果は、ミュータンス菌やグラム陰性桿菌に対して、ピクノジェノールの抗菌作用があることを確認し、ピクノジェノ-ルが多くの口腔最近に対して抗菌作用を発揮して、虫歯や歯周炎といった口腔感染の抑制効果を持つことを報告した。
ドイツのミュンスター大学のピーター・ロドワルド博士は、ピクノジェノールに閉経期にさしかかった女性特有の症状である更年期障害を軽減する効果があることを発表するとともに、女性のQOLに貢献することを話した。「インサイド-アウトサイド・コンセプト」という、外面ばかりでなく、内面から美や健康を求めるコンセプトを実現できるとして、塗布や摂取によって皮膚を紫外線や汚染から保護するという効果が研究試験で証明されていると話した。
ピクノジェノールの4大機能としては、①強力な抗酸化機能(ビタミンCの340倍、ビタミンEの170倍との報告がある)②血流改善機能(血小板の凝集機能をほどよく抑制し、血液をさらさらにする作用がある)③コラーゲン結合機能(皮膚の中のコラーゲンとエラスチンと強く結合し、有害な酵素による分解を阻止する働きがある)④有力な抗炎症作用(人体の様々な炎症に対して消炎ならびに鎮痛の作用がある)が挙げられている。ピクノジェノールは現在、スイスのホーファリサーチ社が研究開発しており、米国をはじめとした世界中の健康食品、加工食品、化粧品、医薬品に採用され、国内では日本シイベルヘグナーと、トレードピアが販売している。

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桑はクワ科クワ属で熱帯から亜熱帯の山野に自生している。日本には3世紀頃、葉を飼料とする蚕とともに伝えられたといわれている。中国最古の「神農本草経」の中に桑葉の薬効が記載され、特に葉の日陰干しものを「神仙茶」といい、咳や高血圧、滋養強壮に効果があるとされてきた。また、水をいくら飲んでも尿病)にも効果があるとされ、不老長寿の妙薬として古くから養蚕が盛んな地方では愛飲されてきた。桑葉の成分DNJは豊富な食経験にも関わらず有害報告は無い。DNJは低血糖などの副作用を起こさず、吸収による体内移行量は極めて微量であるとするデータが発表されている極めて安全な食材と言える。
絹蚕桑などのシルク関連産業の新たな利用を目的とする団体「絹・蚕・桑多目的利用協議会」(略称:KSS協議会・事務局、℡043・234・2631)は、今年8月にクワ抽出物(桑の根茎の皮から得られたもの)の食品添加物削除予定添加物名簿からの削除を要請し認められるなど、産業の活性化に注力している。10月5日にはフォーラムが東京都中小企業振興公社で開催される。内容は「食薬兼用素材の用い方NPO法人日中健康科学界・理事薬膳管理師資格検定部長の和田暁氏」「新たな抗ストレス食品の開発及び食品成分の脳・神経活動との相関・静岡県立大学食品栄養科学部・横越英彦教授」―-が予定されている。

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年~2006年の3年間、農林水産省の「農林水産研究高度化事業」として行われた産官学プロジェクトの「血糖値改善効果を有する桑葉製品開発」で数々の成果が挙がっている。
メンバーは、東北大学の宮澤陽夫教授を中心に、農業・食品産業技術総合研究機構、東北農業研究センター、福島県農業総合センター、福島県ハイテクプラザ、ミナト製薬が参加した。
そのなかで確認された機能性では、DNJ高含有桑葉食品0.8g程度の摂取でも食後の血糖値上昇を抑制し、タイミングの検討では、食後15分前の摂取が最も有効であることを報告している。
製法では、桑DNJ製品の大量製造プロセスを検証、蒸気加熱ブランチングによるDNJ損失が少ない桑茶製造を実現した。この製造法で製品化したエキスは従来の桑製品と比較してDNJを約50倍含有していた。
これらの成果報告の中には、食後の高血糖の改善作用が証明されたことから、『「血糖が高め」の方に向けた表示許可を受けた特定保健用食品への事業展開が期待される』という記述も明記されている。

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桑葉特有の成分DNJは水に溶けやすい性質があり、お茶として手軽に摂取できる。市販されている健康茶の糖分解酵素に対する阻害効果を調べたところ桑の葉茶は、他のサラシア茶、グァバ茶、バナバ茶に比べて著しく高い効果があることが明らかとなっている。  
また、神奈川県衛生研究所の試験で、桑葉のコレステロールと中性脂肪の生成への抑制効果をウサギを用いて試験し、桑葉はコレステロールと中性脂肪の改善に効果があることが示されている。(資料提供:トヨタマ健康食品)。

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桑葉の機能性
近年、DNJの他にも桑葉の中に含まれている成分には様々な作用があることが明らかになってきている。国立健康・栄養研究所の報告によると桑葉には9種類の大きな作用があると報告している。

(1) 血糖値上昇抑制―DNJの作用―
一般的に、砂糖やデンプン、多糖類などは最終的に小腸内で分解されて吸収される。DNJはブドウ糖と構造が良く似ていて、糖分を分解する酵素とはグルコースよりも優先的に結びつく。その特長から、酵素は糖を分解する活性が阻害され、小腸からの糖の吸収が抑えられて血糖値の急激な上昇を制御し、肥満予防に繋がると期待されている。
(2)インスリン分泌促進作用と血糖値の正常化―DNJフラボノイド―
DNJには血糖値を改善する効果があることやインスリンの分泌を刺激・促進する効果のあることが報告されている。   
DNJは葉の中に含まれているフラボノイドなどとともに、血糖値上昇抑制効果により糖尿病を予防し、生活習慣病を改善すると期待される。
(3) 血圧の正常化と血圧上昇抑制効果
ラットを用いた研究では、高血圧の明らかな抑制効果が、実験的に認められている。γ-アミノ酪酸(GABA)が血圧降下作用を有することが知られているが、桑葉にもGABAが含まれており、それによって血圧降下効果があるとされている。
(4) 脂質代謝改善(コレステロール値、中性脂肪値を改善)
桑葉は血中のコレステロール値や中性脂肪値を改善することがウサギの実験で明らかになっている。また、葉に含まれているフラボノイド類の抗酸化作用により動脈硬化を防ぐことが研究されている。
(5) 肝臓と腎臓機能改善
桑葉が、肝臓に溜まる脂肪やコレステロールを抑制し肝臓の機能や腎臓の機能を改善する効果のあることが報告されている。
(6) 体脂肪蓄積抑制、脂肪の排泄量増加
桑葉を投与したラットは、対照のラットに比べて、糞中への脂肪の排泄が多いことが認められ、体脂肪の減少、特に、内臓脂肪の蓄積を抑制して肥満を防止することが示されている。
(7) 発がん抑制
マウスを用いた実験で、桑葉には、がんの抑制効果があることが報告されている。
(8) 便秘改善と整腸作用
桑葉には食物繊維が多く含まれている。また、小腸からの過剰な糖の吸収を抑えるDNJによって、消化・吸収されなかった糖が大腸に運ばれ、そこに生息する腸内細菌の作用により、排便をスムーズにして便秘を改善すると考えられている。
桑葉投与ラットの消化器官系に対して、腸内の善玉菌には影響を与えずに、悪玉菌を減少させ、腸内の細菌群を良好に保つ整腸作用も報告されている。
(9) 殺菌作用、その他
桑葉にはカビを抑える作用や殺菌・消炎作用があることが研究されている。桑乾燥葉中にはカルシウムが多く含まれている。植物中のカルシウムの吸収率はあまり高くないが、桑の葉とマグネシウムなどのミネラルや乳酸、アミノ酸などを同時に摂取すると吸収が助けられ、骨粗しょう症予防にもなる可能性が考えられている。
――これらのほかにも、貧血予防、美白効果、発毛促進効果、老化現象の進行遅延に関する研究など広い分野について研究が行われている。

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