「N‐アセチルグルコサミン(NAG)」含有の新商品が今秋から食品メーカー5社で一斉発売されることが発表され、大きな注目を集めている。焼津水産化学工業(東京都中央区、☎03・5204・0361)はNAGの原料供給を行い、現在のところ国内シェアをほぼ独占し、順調に推移している。5社と合同で販促支援も積極的に進める予定で、まずは20代後半~40代をターゲットとした女性誌に認知度を向上させるため掲載していく計画だ。NAGの持つ正しいエビデンスや特徴を伝えるため、マーケティング会社とのPR活動に着手し、今回のような発表となった。商品パッケージには共通のロゴマークが標記され、「N‐アセチルグルコサミン500㎎」を含有していることが認識されるようになっている(図)。同ロゴの商標登録は早ければ9月、遅くても来年3月に申請許可が下りる。
女性誌によるPRはNAGのエビデンスや特長、ヒト臨床による保湿効果等を訴えるような形になる。保湿効果については銀座スキンクリニックの坪内利江子院長がヒト試験で確認した。プラセボを対象とした二重盲検並行群間試験を実施、被験者に肌の乾燥に悩んでいる女性(n=13、平均年齢37・7歳)で調査を行った。NAG500㎎を含む乳飲料250mlとプラセボ乳飲料250mlをそれぞれ8週間摂取した群を比べた結果、NAG摂取群は左目尻の水分量が有意に上昇し、左頬の保湿効果も改善した。また、アンケート結果からも保湿性を実感したとの声が多数寄せられ、NAGに高い保湿効果のあることが確認された。これらのデータや坪内院長のコメントと共に紹介する。将来的には、商品の売れ行きに合わせて流通分野とのタイアップも考えており、販路を拡大して行きたい考えだ。
三山純が語る
NAGは現在キロ当たり約3万円の展開と考えられている。同社のNAGの年間売り上げは昨年で約16億円、今期約22億円、来期は目標25~30億円と計画されている。原料となるエビ・カニはキチンとして加工され、東南アジアから輸入される。NAGとはアミノ糖という単糖類である。ヒアルロン酸の半分はNAGで構成されており、NAGの経口摂取で体内のヒアルロン酸を効率よく作りだすことができる。安定性が高く、当初は関節痛緩和効果で売っていたが、肌の保湿効果のデータを揃え美肌効果の素材として展開に注力している。同品は、美肌効果を持つ素材ながら良質の甘味があり、ある種の美味しさがある。発売される商品が1日100円程度から摂ることができ、本当に美味しい健康志向食品が実現した。同社では、海外参入を中国・韓国・東南アジアで進め、将来的にはヨーロッパも視野に入れている。今後は食品飲料メーカーへのさらなる市場拡大を目指す。