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三山純とオキアミ、ビジネス

どうも三山純です。

三山純が考える

機能性食品分野の中でも最近は新規機能性脂質素材に注目が集まっている。特にオメガ3系素材は、微細藻類由来や南極オキアミ由来等が相次いで市場に投入されており、その活性化が期待されている。最近開催された機能油脂懇話会では、いくつかの新規機能性脂質素材の研究発表が行われ、興味深い講演会となった。
第3回機能油脂懇話会(旧CLA懇話会)が神奈川県の三浦海岸のマホロバマインズ三浦において開催された。まずミニシンポとして「エーテル型リン脂質の腸管吸収とその代謝~分子種分析から分かったこと~」(北海道大学大学院農学研究院、原博氏)と「日本食の健康有益性評価」(東北大学大学院農学研究院、都筑毅氏)の2講演が行われた後、一般発表が報告された。まず、注目された新規素材はキサントフモール高含有のホップ抽出物。今話題のプレニル基を有するポリフェノールである。「キサントフモール高含有ホップ抽出物の肥満抑制および脂質代謝改善作用」(明治大学大学院農学研究科)として発表された。内容はラットの試験により、肝臓における脂肪酸合成や血中アディポサイトカイン濃度等を測定した。結果は、①肝臓における脂肪酸合成の抑制②アディポサイトカインレベルの改善③食餌由来成分の糞中への排泄を促進の3つが大きく関わり、肥満発症を抑制し、脂質代謝を改善する作用があることを確認した。キサントフモールに抗肥満作用があるとして、様々な健康油に配合して使用すれば付加価値が付けられること、加えてCLA(共役リノール酸)やDHA/EPAなどの人気機能性脂質素材とともに利用することでより高い健康機能を発揮すると結論付けた。

三山純がさらに考えてみた

一方、「オゾン化脂質摂取による肥満誘発性脂肪肝の改善作用に関する研究」(佐賀大学農学部、月島食品工業、西九州大学健康栄養学科)も注目を集めた。脂肪酸の栄養生理活性は炭素数や二重結合の数・位置に大きく影響を受けるため、脂肪酸の二重結合を修飾することで、その機能性を変化させる試みが行われている。二重結合の修飾は”水素化(水素添加反応)”が最も良く行われているが、近年”オゾニド化”も新たな修飾法として脚光を浴びている。油脂をオゾニド化したオゾン化脂質にはすでに抗菌作用・抗酸化作用・抗腫瘍作用・抗炎症作用等様々な生理活性を発揮することが報告されている。今回の発表ではマウスにコーン油6・5%+オリーブ油0・5%を添加したものを対照食、コーン油6・5%+オゾニド化したオリーブ油0・5%を添加したものを実験食として、正常マウスと脂肪マウスの計4群で実施したところ、オゾン化脂質摂取群では総体重、体重増加量、摂食量などは影響が認められなかったものの、肝臓重量において有意な低下を示し、脂肪肝および肝障害の改善が認められた。今回は以上の2つ報告に優秀賞が授与された。ほかにも「りんご搾汁残渣由来脂質の大腸がん発症および脂質代謝に与える作用」(明治大学大学院農学研究科)や「共役リノレン酸含有ジャカランダ種子油の摂取がマウスの脂質代謝に及ぼす影響」(宮崎県立大学看護栄養学部、玉川大学農学部)などが興味深かった。

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