三山純のWEBライフ!

スーパーフルーツ「ノニ」に再脚光

スーパーフルーツが話題となっている。定義はいくつかあるようだが、アメリカが中心となって発信したオーガニックやホールフーズなどのトレンドがきっかけ。抗酸化値の指標であるORAC値の高い果実がそれに該当するようだ。アサイーやマンゴスチン、アセロラなど熱帯産果実が特にそう呼ばれている。その1つ、ノニ(学名モリンダシトリフォリア)もスーパーフルーツとして定着し、今再び脚光を浴びている。ノニは、“奇跡のフルーツ”や”驚異のハーブ”とも形容されているが、日本でその認知度を高めたのは、テレビのバラエティ番組で罰ゲームに利用されたのがきっかけと言っていいだろう。それまで用いられていた青汁にかわって、独特の匂いと苦みやクセを持つノニジュースが登場すると、瞬く間にその名が広まった。その後は健康に関心の高い人の間でしっかりと根付いていった。サイエンティフィックな話題も多い。今月8日、ノニのトップメーカーであるタヒチアンノニジャパン(東京都新宿区)が主催するサイエンスファーラムが開かれ、最新のトピックなどが紹介された。その話題を中心に、ノニをはじめとするスーパーフルーツへの関心の高さを検証してみる。
タヒチアンノニサイエンスフォーラムは、日本各地で行っている講演の集大成として、毎年開催されている。今回の参加者は1400人超。多くがノニを愛飲・愛用している会員ということであったが、会場は活気と熱気に溢れ返っていた。最初に登壇したのは、本紙でもお馴染み、何度か連載を寄せてくれた松田秀秋・近畿大学教授。松田教授は漢方など伝統食品研究の権威で知られるが、自身は約4年前にタヒチアンノニジャパンから研究依頼を受けて、ノニ研究を始めることとなった。その成果として、血流改善効果を中心に生活習慣病の予防・改善に対する有効性を報告した。続いて、同社日本支店の研究員がアップデートな情報を紹介。パブメドで検索できた研究報告から、ストレス負荷マウスを用いた記憶実験で、ノニを与えたマウスで良好な結果が認められたという内容を要約し発表した。また、タヒチアンノニインターナショナルの研究員がこの日のために来日し、同社が最も注力し研究している活性成分の1つイリドイドに関する話題を述べた。イリドイドはDNAの保護作用を持ち、二次代謝物質でほとんど配糖体として存在している。加水分解されて活性代謝物質になるが、ノニ中のイリドイドは糖が外れたアグリコン型で活性を示す。産地別ノニで比較したイリドイド含量も分かってきており、薄層クロマトグラフィーによる検討では、タヒチ産が圧倒的に多く、次いでトンガ産、タイ産、沖縄産であった。アカデミックな話題が続いたが、参加者は皆熱心に耳を傾けていた。
さて、スーパーフルーツ熱はまだまだ高まりそうだ。豊富なビタミンやミネラルなど高栄養価であることはもちろん、抗酸化作用など機能性の高さでも注目されている。何より、ナチュラルなものへのニーズが強いことが窺える。

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