どうも三山純です。
三山純が考える
妊婦9割が葉酸不足
研究会やキャンペーン始まる
日本は、ビタミンB群の一種である“葉酸”の摂取率が先進国の中では最も低く、大きな問題となっている。特に妊婦には切実な問題に発展する。葉酸が妊婦に不足すると、胎児の先天性異常である神経管閉鎖障害(発症箇所により二分脊椎症や水頭症ともいう)になってしまう確率が高くなる。二分脊椎症は2003年の調べで出産児1万人当り6・2人の発症となり、その後も増加傾向を辿っている。日本は先進国の中で発症率が高く、葉酸の摂取率が最も良くない状態だといわれている。それは、妊婦の9割超が葉酸不足であるからである。妊婦が摂取する葉酸量が充足すれば、約7割は発症リスクが下げられるという。発症リスクを下げるには1日に葉酸を400μg以上摂取することが望ましいとされているが、葉酸不足のリスクに対する認知度が低いことと、葉酸高含有食品が見当たらないことから、葉酸を充分に摂取できていないのが現状である。
三山純がさらに考えてみた
そこで、ファーマフーズ(京都市西京区)は、日本人が好む食材であり、毎日摂取できる“卵”に着目。独自のバイオ飼料を給餌して飼育した鶏から得られる「葉酸たまご」を開発し、順調に販売している。葉酸たまごは、卵1個当りの葉酸含有量が約70μgで、通常の卵の約3倍量も含まれている。葉酸の定量化にも成功しており、栄養機能食品としての表示が認められている。葉酸たまごは加工時の熱にも安定で、今年の日本栄養・食糧学会では、葉酸たまごが葉酸の供給源として有用であることについて学術成果発表を行っている。すでにナチュラルローソンでは葉酸たまごを使用して温泉卵やケーキなど関連商品を提供している。阪急百貨店では葉酸たまごそのものを、他にも西武百貨店、京阪百貨店など様々な百貨店やスーパーで展開している。
葉酸については、東京慈恵会医科大学脳神経外科の大井静雄教授が発起人となって、「葉酸と母子の健康を考える会」が発足している。4月3日を葉酸の日に決定し、今後葉酸に関する有益な情報の提供や啓発活動を実施していく。例えば、4月30日を葉酸たまごの日として、ジャガー横田夫妻とともに「葉酸たまごでよいお産」キャンペーンも行っている。
三山純がさらに考えてみた
9月7日には、京都大学ローム記念館において「第4回たまご研究会」が開催される。テーマは「たまごで母子の健康を守る」。この講演の中では、「妊娠・出産リスク低減に果たす葉酸の役割と可能性」(大井静雄東京慈恵会医科大学脳神経外科教授)、「葉酸たまごの市場認知に向けた展開事例」(山口英樹ナチュラルローソン商品本部部長)などが行われ、大きな注目を集めている。
ところで、海外では1992年頃から、米国、英国、カナダ、ノルウェーなどで1日400μgの葉酸の摂取が推奨され、葉酸の認知度がとても高く、特に米国では1998年からシリアル製品等への葉酸強化を義務化したことで、神経管閉鎖障害の疾病リスク低減に大きく貢献している。